開発経緯
概要
簡易トイレの主流は段ボール製が殆どで成人向けの設計が多いが、被災者は老若男女が対象となる。高密度発泡スチロールの特性を活かし、水に強い・温かい・軽い・丈夫・幼児～高齢者が安全に使える・座り心地が良い・高排便効率等の機能性を多く備え、ストレス軽減、災害関連死の減少と減災を目的に開発された災害自助期間の為の簡易トイレです。
ポイント
- 高密度発泡スチロール素材を採用（耐水性・保温性・耐荷重・軽量）
- 立体型便座（お尻にフィット・転倒防止背もたれ・左右取手で起立着座時安定・座り心地の良さ）
- 30cmの便座高（踏ん張り易い体制・排便効率促進・便秘解消・被災生活での健康維持）
これまでの災害用簡易トイレは、段ボール・プラスチック段ボール・プラスチック製が殆ど。段ボールは水に弱く、昨年の水害時はあまり役に立たなかったとの意見も出ている。また全てに共通するデメリットが、便座が冷たい・成人用・耐久性・安全性・排便低効率・同梱消耗品不足・使い捨て、座り心地の悪さなどが挙げられる。BENKINGは高密度発泡スチロール製なので、耐水性、保温性、耐荷重に富んでいる。更に便座穴の後方を広く、前方を狭くし子供でもお尻が落ちず、幅広い年齢層での使用が可能。立体便座にすることで背もたれや取手を配置し、安心安全に着座起立が出来、座り心地も良くした。また、既存の簡易トイレは消耗品が汚物袋と凝固剤のみが多く、〇枚入り表記なので１名が何日耐えられるかが不明。それに対し、１名〇日分相当表記にし、トイレが完結できるセットを全て同梱。便座高を低くし便秘になりがちな問題も軽減させる工夫も施しました。
開発理由/背景
家族と移住した長野県で、災害による直接死よりも関連死で亡くなる方が多く、その原因の１つが災害後のトイレロス問題にあることを知りました。折角助かった命を被災生活で失うほど無駄な死はありません。これまで危機管理事業を営んできた私は、１つでも救える命があるのならと、災害時危機管理事業を社内に新設し、長野で出会った発泡スチロール加工メーカーと共同で簡易トイレの現状と問題を研究し今までの不便を修正し今回の高密度発泡スチロール製の製品を完成させました。災害時に自治体が推奨するマンホールトイレや仮設トイレは設置提供まで３～７日掛かると言われています。しかし１日も我慢の出来ない排泄行為を補うためには自助で準備をする必要があります。人＝排泄なので市場は大きく、繰り返し使用できる当製品は、医療・介護、アウトドア、長距離ドライブ、企業ノベルティなどの用途も可能。海外では後進国から先進国で幅拾い用途が見込めます。
開発経緯
簡易トイレの多くは段ボール製。水に弱く、冬は冷たく、繰り返し使用すると形状が崩れ、成人用に作られている為、幼児だと便座穴にお尻が落ちてしまうなどの問題がありました。また、便器本体と袋・凝固剤のセットが殆どで、これでは消耗品を買い足さなければトイレを完結することが出来ません。また、災害時は高ストレスや水分不足で便秘傾向になり、体調不良の原因となるのも問題。耐水性・保温性・強靭性・軽量性・加工性などから高密度発泡スチロールという素材を起用。医師や看護師、介護士、女性の意見を聞き、便座高を30㎝とすることで排便効率の良い体制が取れる様にし、便座穴を斜めに開け、後方は大きく、前方は小さく、背後に背もたれ、左右に取手を配置し、穴落ちや転倒リスクを軽減。幼児～高齢者までが安心して使え、座り心地も追及。蓋置き台座や消耗品セットを同梱し衛生面と利便性を向上。目隠し用ブランケットも同梱しプライベートも確保。
実績
- 令和１年１２月２５日：発売を開始
- 令和２年３月１８日：FM西東京 まちともプラス レスキュー通信に生出演
- 導入実績、事例：
- 千葉県警本部導入
- 千葉県警北松戸警察署導入
- 長野県北佐久郡御代田町にてふるさと納税品に採用
- 医療専門商社がOEM商品として採用
- 住宅販売会社がノベルティ品として採用
- マンション管理会社が備蓄品として採用
- 幼稚園、保育園が備蓄品として採用
- 企業が福利厚生として導入
- 企業備蓄品として導入
- 個人宅備蓄品として購入
沿革
BENKING 販売店募集開始
BENKING COMPACT・SLIMを発売
BENKING 3D・消耗品セット7D・消耗品セット14Dを発売
BENKINGが2020年度グッドデザイン賞を受賞
GOOD DSIGN STOR TOKYO販売商品にBENKINGが採用される
熊本豪雨被災地へ現地販売店と協力しBENKINGを約150セット寄付